Archive for 7月, 2011

ノベルティー

とある企業様から「ショールーム リニューアルでお客様にノベルティーをプレゼントしたい」とのご依頼を頂きました。

お客様に女性が多いという事だったので、迷う事なくdot キーリングをご提案させていただきました。

妻の発案で産まれた、dotキーリング。製作するまでは、正直「奇麗に仕上げた木に、dot で着色するなんて・・・・・・・・・」と、思っておりましたが

妻言わく「ドットは不動の柄で老若男女、問わず知っており凄く身近に感じる思う。そんな柄を木に着色する事で、木に全然興味のない人に

木を手に取ってくれるはず。そして木を少しでも身近に感じてくれるのではないか。」(悔しいが、一歩引いた所から冷静なごもっともなご意見!)

毎日、木を触っている私にしてみれば「木の質感」「香り」「木目の美しさ」等、ごくごく当たり前な事ですが

そういう事を知って頂く、感じて頂く、事が出来る dot キーリング。

CD LP ラック

ホワイト オークの節を生かし LP CD ラックを製作させて頂きました。お客様に色々なご意見をいただき細かく打ち合わせを重ねながら

sugiyamakagu らしい家具をご提案させていただきました。

今回こだわって製作させて頂きましたのは、どの位置に節を配置し、わざとらしくなく自然に見せるか。

引き出し前板は同じ樹種を使いながらそれぞれ違うテイストの木目を探し、色目のトーンを変えテレコにすることで、引き出し部分をより強調しました。

引き出し内部は、可動式の仕切りをつけ 前後にCDを収納できるようにしています。下部のオープン部分にはLPを収納でき、LPが倒れないように縦の仕切りを

多く設置しました。

お客様のご了解を得て、撮影をさせて頂きました。リビングには素敵な家具、配線にまでこだわった音響設備、大事に使われてるフィルムカメラ等

どれもこだわったものばかり。そんなリビングに、初々しい家具を搬入させてもらい大変光栄に感じました。

夏休み親子ワークショップ

先日サンクラッケさん主催で、夏休みに入ったばかりでウキウキ気分の小学生14人達と「sugiyamakagu 夏休み親子ワークショップ」を開催しました。

今回、皆さんと一緒に作った物は「おもちゃ箱」です。作業台に並べた、材木にカナズチや釘にボンドを見て早く作りたいモード全開!

説明もほどほどに製作開始。いっせいに鳴りはじめたカナズチの音に、僕が尻込みする程の迫力。中には、小学生低学年の女の子が歯を食いしばり

両手でカナヅチを振り下ろしているではないですか!

釘を数本打つと、皆コツを掴んできたきたいでスイスイ箱を組み立てて行っています。お子さんを見つめる、保護者の方々の眼差しがとても印象的でした。

皆さん怪我もなくあっという間の2時間でした。子供達は皆、積極的で飲み込みも早くほとんど手助けする事なく、製作に打ち込んでいました。

自分で考え、自分なりに工夫し、自分なりのやり方で作り上げる。そんな子供達の姿を見てとても勉強になり貴重な時間を過ごさせて頂きました。

Door.

長男が夏休みに突入! 早朝の涼しい時間帯に仕事ができるようになっている sugiyamakagu です。朝の1時間は午後の2時間に匹敵する程、作業効率が上がる気がしますが

今日こそは、建具を組み立てるぞ!と、意気込んで2日目が経ち少し焦っておりました。大きさが大きさだけに重量もあり扱うのに一苦労し

細かな仕口に時間がかかってしまいました。しかし、お店の顔となる「ドア」。絶対妥協できないし、したくない!そんな思いから図面には描き込めない

「微妙な部材サイズ」や「木目をどのように配置するか」等、一から物を作り上げていると、細かな事が気になってしまいます。

そんな事から、毎度ながら時間がかかってしまいます。

組み立ては二人掛かりで行ないます。いつもは大きなハンマー(玄翁)で組み立てますが、びくともしないので

「掛矢」(かけや=大工さんが棟上げの時に使ったりする、大きなハンマー)を、思い切り振りかぶります。コイツが調子いい。ガンガン入っていきます。

http://skagu.exblog.jp/9584241 ←は、前回製作した時に撮影した仕口で、今回も同じ仕口です。

丸亀町マルシェ「ものいち」

先月の雨模様とは打って変わり、日差しが燦々と降り注ぐドーム下でスタートした、丸亀町マルシェ「ものいち」

開放的なドームの下は気持ちいいです。(ドームのガラスはUVカットらしいですよ!)

先月に引き続き、オリジナル雑貨をメインに販売させて頂きました。アルファベットキーリング(A to Z)アルファベットキーリング(A to Z dot柄)が

大変ありがたい事に売れっ子になっておりまして、先月「私のイニシャルがない!」と、ガッカリされてる方を見るのが辛かったので、人気のあった

アルファベットの数を少し多めに製作させて頂いておりました。

また「フレームのオーダー出来るんですか?」と、驚かれるお客様が多かったです。「絵画やアート作品が規格外で・・・・・・」

「子供が何となく広告の裏に描いた絵がステキで、壁に押しピンでとめている・・・・・・」等をフレームに飾りたいと言う声が多かったです。

アルファベットキーリングdot柄の生みの親である妻から、「キーリングの金物を脱着可能にしトップペンダントに使えるように」と「dotヘアゴム」の、次なる指令。

おかげ様で、たくさんのお客様に喜んで頂きました。(次はどんな指令がくるんでしょうか!?)

ワークショップは小さいお子さんの参加が多かったです。お父さん、お母さんに手伝ってもらいながらの姿が、とても微笑ましかったです。

子供の吸収力はすごく、少し重いカナズチも慣れれば力ずよく振り下ろし、的確に刻印を刻んでいっていました。

時間が経つのも忘れてしまう程、集中する彼女。完成した時には、満面の笑みで自分の作ったコースターを見つめていました。






ガングリップ

先日、息子さんへのプレゼントに購入して頂いた sugiyamakagu オリジナルのガングリップ。(ブラックバス用)

ブランク(釣り竿単体)とガングリップを接着し、リールを装着して完成したものをわざわざ持って来て頂きました。

全てセッティングされると、うっとりします。(我ながら良い出来!)リールもグリップも初々しいですが、これから使っていくにつれ

傷も付くし、メンテナンスが必要な時も有るでしょう。そういう事を繰り返していくうちに、大げさな表現なのかもしれませんが「体の一部」へと姿を変えていきます。

僕も今使っているリールは、中学生の時にお年玉で買ったもの。修理を繰り返し、いまだに現役です。

聞く所によると、息子さんの影響でお客さんも釣りにハマってしまい色々と道具を揃えだし、今ではボートまで購入して休日には親子二人で釣り三昧のご様子。

まさに理想の親子像です。こんなオトーサン最高ですね。

丸亀町マルシェ 「ものいち」

7/16(土)17(日)に開催される、丸亀町マルシェ「ものいち」に、sugiyamakagu が出店致します。

前回に引き続き、オリジナル小物メインの販売となりますが、前回とは違った sugiyamakagu を見て頂けると思います。

製作期間が一ヶ月と短く、「猫の手も借りたい!」と、思いながら小物の製作に追われております。(手は猫ではなく、オカンです)

また、販売ブースとは別に sugiyamakagu のワークショップを同時に開催しております。

11時〜 先着20名様の予定で「コースター」を製作します。参加費は ワンコインの¥500−です。お気軽にご参加下さい。

搬入。

「リフォームが8割方完成した」との連絡を受け、先日ご紹介させて頂きました「キッチンカウンター」を、納品してまいりました。

現場にて、取り付け位置を確認した後に床のレベルにあわせて本体の下部(巾木)を削りあわせます。

そして、炊飯機とレンジを収納する箇所にコンセントを取り付け、天板にタイルを貼り完成です。

キッチンの背面に設置した、キッチンカウンターには食器やカトラリー、調理機器などを収納出来ます。(ゴミ箱も収納出来ます)

W1600ある天板には盛付けをしたお皿、下ごしらえをした食材がゆったりと置いて頂けます。大勢のお客様がいらした時には

皆でワイワイお話をしながら、調理出来るワークスペースにもなると思います。

また、キッチンカウンターの両サイドには壁との距離を設けており、ぐるっと回遊できるようになっております。

お客様の生活スタイル、現場の間取り、または家族構成にあわせて家具を作る事がいつもの課題で、そうする事で永く使え、無理なく生活に溶け込んで

いくと思っております。

床の養生が全て取り外した所を見たかったのですが、まだ設備屋さんの作業があるという事だったので

この後、奇麗に掃除をして納品完了です。

組み立て。

家具の製作はコツコツ手間をかけ、地道な作業の連続で、たとえ見えない箇所でも手を抜けなし、見えない所が大切だったりします。

どんな仕事でも、見えない所での努力が大きな成果に繋がっていくと思います。

ホゾなどの加工が巧く出来たならば、組み立てもスムーズに進み仕上がりも良くなります。

精密なプラモデルのパーツを自分で作っている感覚で仕事をしています。しかし相手が自然素材なので、自分の思うように行かない時も

ありますが、木に逆らわないように自然に仕事を進めるとすんなり行く事があります。

リペア

sugiyamakagu では、皆様が大切にされている家具の修理もさせて頂いております。

気に入った物、使い慣れた物、生活を共にしてきた物は生活に溶け込んでいき、何物にも変えられない物へと姿を変えていきます。

今回、ご依頼を受けましたのは10年以上使われているダイニングテーブルの足の修理。

足を丁寧に分解して接着剤を取り除き、ホゾを効かす為に上下両サイドに薄い木を張り付け、ホゾ穴にあうように慎重に削ります。

接着剤で効かすというよりも、ホゾで効かす感覚です。

10年以上使っているだけあって傷も多く付いておりますが、それ以上に木が持つ良さがじんわり出ており、絶対に人工的には出せない自然の変化にうっとりします。